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【決定版】電験2種二次試験の勉強方法

今回は、電験2種合格した筆者が、その経験を基に二次試験攻略方法を紹介します。

ポイント

  • 使用参考書の紹介
  • 学習指針

 

これから電験2種二次試験に臨まれる方に、私の経験が少しでも役立てば幸いです。

 

注意ポイント

  • 今回紹介する勉強方法は追い込まれている人向けです。
    (一次試験が終わってから二次試験対策をスタートされる方を想定)

 

筆者のプロフィールです↓

プロフィール

  • 理系大学院卒(電気電子系)
  • サラリーマン(技術職)
  • 電験3種は未取得
  • 2020年度電験2種合格
  • 電験2種二次試験は一発合格
  • 暗記→苦手

 

電験2種二次試験 使用参考書

電験2種二次試験の学習で使用した参考書について紹介します。

 

オススメ参考書

 

電験二種完全攻略 二次試験対応(改訂2版)

電験二種完全攻略
おすすめ度 ★★★★★
対象者 全受験生(筆者一押し)
役割 標準レベル習得、過去問演習、全範囲網羅

 

電験2種二次試験攻略に向けてメインとなる参考書が、こちらの電験二種完全攻略 二次試験対応(改訂2版)です。

 

もはや受験生のバイブルですよね。

 

メリット

  • 1冊でH7~30年度過去問題をカバー
  • 分野別かつ難易度順に参考書が作成されているため体系的に学習可能
  •  使用者が多く疑問点や誤字脱字の情報を共有しやすい

デメリット

  • 全過去問題が掲載されているため分量が多い
  • 一部解答が不親切なところあり(解説が少ない)

 

私が実際に学習した範囲についてまとめてあるので、参考にして下さい。(←人気記事)

【電験】完全攻略二次試験対応(オーム社)の学習範囲公開(←合格者経験談)

 

ポイント

完全攻略には難問、奇問も含まれているので注意が必要です。

基本~標準レベルの問題は確実に解けるようにしましょう。

 

これだけシリーズ

これだけシリーズ
おすすめ度 ★★★★★
対象者 初学者or苦手科目克服
役割 基本事項の確認

 

基本事項を分かりやすく解説してくれているのが「これだけシリーズ」です。

 

先程紹介した完全攻略のみで理解するのが難しい方は(計算過程や等価回路(機械分野)などについて)「これだけシリーズ」で全体像を一度掴むことをお勧めします。

 

注意ポイント

電験二種二次試験用これだけシリーズは合計4冊ありますが、使用するのは下記3冊となります。

※機械論説問題はほぼ出題されないため対策不要。

 

メリット

  • 基本事項からしっかり理解可能
  • 表などを用いて大切なポイントがまとめられている。
  • 計算問題や等価回路が詳しく導出されている。

デメリット

  • 問題演習が少ない
  • こちらの参考書のみで電験2種二次試験突破は困難

 

ポイント

完全攻略のサポート本として「これだけシリーズ」を活用していきましょう。




 

その他

 

他にもサポート教材として3種類の参考書を使用しました。

 

みんなが欲しかった! 電験三種シリーズ(オススメ度:★★★★☆)

 

電験2種一次試験の時もお世話になりましたが、二次試験でも基本事項に不安がある方にとって大変役立ちます。

 

メリット

  • 図(カラー)が多用されており、とにかく分かりやすい。(イメージを膨らませやすい)
  • 電験3種用の参考書なので、初学者でも分かるように基本事項から記載されている。

デメリット

  • 電験2種二次次試験の全内容を網羅できていない。
  • 演習問題は電験二種に未対応(電験三種用の参考書なので当たり前ですが…。)

 

私の場合は機械分野のイメージがなかなか持てなかったので、こちらの参考書の図多様+フルカラーに助けられながら理解度を向上することができました。

メモ

(私の主観ですが)電力・管理に関しては、「みんなが欲しかったシリーズ」を使用した記憶がほぼないので、二次試験対策用には機械分野のみで十分かと思います。

 

戦術で覚える!電験2種二次試験計算問題(オススメ度:★★★☆☆)

 

「完全攻略」と「戦術で覚える!」と言ったら、電験2種受験生にとっての2大バイブルと言っても過言ではないぐらい有名です。

 

完全攻略 戦術で覚える!電験2種二次試験計算問題
問題数(計算問題) 160 156
解説の詳細 少~中 中~多

 

メリット

  • 「完全攻略」に比べて解説が詳しい。
  • 計算時のポイント(指針)が明記されている。

デメリット

  • 誤植が多い。(完全攻略にもありますが…。)
  • 昭和の問題も記載。

 

「完全攻略」と「戦術で覚える!」のどちらを使用するかは、各々の好みによるかと思いますが、一番注意しなくてはいけないのは中途半端に両参考書に手をつけることです。

 

私の場合は「完全攻略」をメインにして、「戦術で覚える!」は副読本として計算過程や解法が不安な問題を確認する際に使用しました。

 

キーワードで覚える! 電験2種二次試験論説問題 改訂新版(オススメ度:★☆☆☆☆)

 

こちらも有名な論述対策用の参考書ですよね。

 

実際に使用されて合格された方も多いかと思います。

 

メリット

  • とにかく詳しい「解説」
  • キーワードを各問に対して明記
  • 電験2種二次試験を確実にカバーできる知識量

デメリット

  • 分量が多い

 

私も購入してみたのですが、結果的にほぼ使用せずに受験を終えました。

 

理由としては、1問に対する解説が非常に詳細で暗記する分量が必然的に莫大になってしまうというデメリットがあります。

「計算問題で点数を稼ぎ、論述問題は部分点狙い」タイプの人には、あまり向かない参考書かと思います。

 

その一方で、二次試験二回目の(後が無い)人が計画的に長期目線で学習する際には、非常にオススメできます。

 

学習期間と相談しながら検討しましょう。


これらに加えてJTEX通信講座テキストも副読本と使用したよ!
やーま
やーま

 

勉強方法

 

勉強方法については、

  • 論述問題
  • 計算問題

に分けて解説していきます。

 

ポイント

筆者は計算特化型で攻略しました。

 

論説対策

論述問題

  • 隙間学習
  • 完全攻略×1
  • これだけシリーズ電力・管理論説×0.5

 

1.隙間学習

 

電験2種二次試験合格のために一番重要なことが、この隙間学習の継続かと思います。

(特に短期間攻略を目指す方はなおさら)

 

具体的な方法は、ただ一つ。

電験2種二次試験の問題+公式解答を繰り返し読み続けましょう。

(個人的には15年分ぐらいを目安に繰り返すことをお勧めします。)

 

参考

1~3年分/dayを目安に食事時間を活用して学習を進めました。

 

私の場合は、詳細解説が掲載されていないサイトをわざわざ探して使用しました。

理由:詳しい解説が載っているサイトだと、最低限暗記する必要があるキーワード(頻出箇所)が曇ってしまうリスクがあります。
→暗記が苦手な人(私と同タイプ)は、必須キーワード(公式解答)を押さえた後に時間があれば肉付けしていくことをお勧めします。

 

ちなみに公式解答の繰り返し読みをしていく中で、頻出だけどどうしても覚えられない…という問題に出くわした際は、詳細解説を読んでみるのもアリかと思います。

 

注意ポイント

参考書や解説サイトには詳細な解説or解答(非常に分量多い)が記載されていますが、公式解答はいたってシンプルです。

→過去の公式解答でカバーしきれない問題を捨てても十分合格点に届きます。

 

2.完全攻略×1

 

ポイント

完全攻略の論説問題をサラッと1周(覚えなくてOK)

 

先程紹介した隙間学習と並行して、完全攻略論述問題も1周は確認しておきましょう。

  • 出題傾向(頻出問題はどの分野)
  • 得意分野/苦手分野

上記について、なんとなくイメージを持てればOKです。

 

完全攻略2周目以降は基本的に計算問題のみ解いてくことになりますが、今年度出そうな問題や少し読めば理解できる分野については引き続き論説問題も目を通しておきましょう。

 

また隙間学習(論説対策)をしていて気になったところを調べるのに、一度読んだ完全攻略を使用するのも有効かと思います。

 

注意ポイント

完全攻略論説問題の解答は公式解答に比べて分量が多いので、基本的には深入りせずに読み流すぐらいの気持ちでいきましょう。

→完璧を求めると試験範囲の学習が終わりません。

 

3.これだけシリーズ電力・管理論説×0.5

 

これだけシリーズ電力・管理論説対策も時間があれば目を通しておきましょう。

 

イラスト多めで完全攻略と比較して分かりやすいかと思います。

 

私の場合は時間が足りなく全て読み込むことはできませんでしたが、出題されそうな分野+公式解答で気になるところを深堀りする際に使用しました。

出番としてはそこまで多くないので、節約したい方は購入しない選択もありかと思います。

 

計算対策

次に計算問題に関する勉強方法です。

 

計算問題

  • 完全攻略1周目+これだけシリーズ
  • 完全攻略2周目+これだけシリーズ
  • 完全攻略3,4,・・・N周目

 

計算問題の学習方法はいたってシンプルです。

  • メインで使用する参考書は「完全攻略」
  • 完全攻略1,2周目は「これだけシリーズ」→「完全攻略」の手順で分野毎に学習
  • 完全攻略3周目以降は何度も繰り返して解く
  • 難問,奇問は時間がなければ諦めてOK

 

完全攻略1,2周目

完全攻略1,2周目は、基本事項の確認も兼ねて「これだけシリーズ(計算編)」を併用しながら分野毎に学習を進めていきましょう。

 

参考

学習方法例

これだけシリーズ電力・管理(計算編):水力分野

完全攻略:水力分野

これだけシリーズ電力・管理(計算編):変電分野

完全攻略:変電分野

(同様に交互に学習していく)

 

ここまでの段階では、スピード重視でまずは全体像把握+基本問題攻略することに努めましょう。

 

完全攻略3周目以降

完全攻略3周目を解く頃には、勉強期間も残りわずかになっている可能性が高いです。

(私の場合は試験まで残り12日でした。)

 

合格点から逆算して(論説対策の進捗度等を考慮して)標準問題を中心に対策を進めていきましょう。

必要があれば難問や出題頻度が少ない問題を諦めるのも戦略のうちです。

 

私が学習した範囲について参考までに載せておきます。

【電験】完全攻略二次試験対応(オーム社)の学習範囲公開(←合格者経験談)

 

まとめ

ポイント

 

電験2種二次試験を一次試験合格からの短期間(2ヶ月程度)で攻略することは、正直大変なことです。

 

しかしながら、戦略的に学習する+自分が選んだ参考書を使い倒すことで十分に合格できる可能性はあります。

 

一次試験合格した勢いそのままに、二次試験も一発合格を目指していきましょう!

 

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