資格試験 電験 電験2種

【電験】法規の勉強方法←1度落とした筆者が解説(NG学習法も記載)

「電験で一番難しい科目は法規」

 

私の周囲ではこのような意見があるぐらい、法規に足元をすくわれる人は多いです。

 

何を隠そう私自身、法規を1度落としている苦い記憶があります。

 

皆が法規を落とす理由として、

  • 暗記科目ということで後回しにし過ぎる
  • 理系出身者は法律に興味を持てない
  • 他課目との兼ね合いで勉強時間を十分割けない

が挙げられます。

 

特に電験2種及び1種の場合は、2次試験もあるので法規科目をどこまで仕上げていくかは非常に難しい問題です。

 

筆者は本番7~8割程度取れば十分という気持ちで、「法規の15年間(過去問マスタ)」及び「これだけシリーズ法規」に絞り学習を進めることで無事合格することができました。

(その後、電験2種二次試験も無事に1発合格。)

 

その時の経験をもとに、私が実際に行った電験2種法規の勉強方法を紹介していきます。

 

筆者のプロフィールです↓

プロフィール

  • 理系大学院卒(電気電子系)
  • サラリーマン(技術職)
  • 電験2種合格←2020年度
  • 暗記→苦手
  • 法規科目は2回目で無事合格

 

電験法規学習時のポイント

 

ポイント

①全体把握→ポイントチェックを意識する。

②計算問題は必ず解けるようにする。

③細かい数字は1週間前には本格暗記開始

 

①全体把握→ポイントチェックを意識

 

電験法規の学習をする時は、まず初めに全体像を把握することを意識しましょう。

全ての資格試験で大切な考え方です。)

 

試験範囲の全体像をぼんやり把握できたら、次のステップで知識の肉付け(重要箇所の確認)作業に入ります。

 

注意ポイント

最初から全てを完璧にしようとすると、確実に試験範囲が終わらず「不合格」になります。

 

②計算問題は必ず解けるように

 

法規科目における計算問題は非常に大切です。

 

法規計算問題の特徴

  • 法規の計算問題は基本的に複雑ではない。
  • 点数が安定する。
  • 理系の強みを活かせる。

 

出題される頻度は少ないですが、計算問題は解法を知っていれば確実に解けるので必ず習得しましょう。

(年度によっては計算問題0問の場合もあります。)

 

③細かい数字は1週間前には暗記開始

 

理系の人で、「暗記が苦手」「法規がどうも好きになれない」という人は多いのではないでしょうか。

 

私も実際同じタイプで、法規の勉強はなかなか進まない日々を過ごしていました。

 

試験数日前になっても細かい数字を抑えられておらず、予想問題を解いた際かなり点数が低かった記憶があります。

 

(他科目との兼ね合いもありますが)試験1週間前ぐらいからは、本格的に暗記に取り掛かることをお勧めします。

 

 

法規学習方法

 

学習方法

  • 法規の15年間(過去問マスタ)×2周
  • これだけシリーズ「法規」×1周
  • 過去問マスタ(3周目)及びこれだけシリーズ(2周目)同時進行
  • 過去問題
  • その他

※周回数は私の経験をもとに記載しているが、各々の学習状況に合わせて柔軟に変更して下さい。

 

1.法規の15年間(過去問マスタ)×2周

 

電験「法規」の学習に一番オススメしているのが、こちらの過去問マスタシリーズです。

過去問完全マスター

 

過去問マスタシリーズをお勧めする理由

  • 過去15年間の問題がテーマごとにまとめられている。(暗記が容易)
  • 同じテーマの問題については、基本→応用問題の順番で並んでいる。(特に計算問題の理解◎)
  • 古い過去問については、最新年の法律に合わせて改定済み。(法規は必ず最新版で学習)

 

細かいことは気にせずに大きな枠で捉えることを意識していきましょう。

出題範囲や問題形式を知れればOKという感覚を持つことが大切です。

 

なお試験1週間前までは、数字の暗記不要です。

(もちろん余力があれば覚えた方が良いが、他科目との兼ね合いで優先順位は低い。)

 

2.これだけシリーズ「法規」×1周

 

過去問マスタで試験全体像を掴んだら、これだけシリーズで理解を促進していきましょう。

 

※これだけシリーズの最新版は表紙が異なります。

 

これだけシリーズの特徴

  • イラストや表が多く学びやすい構成
  • (2種用の場合)例題に3種過去問が採用されているので基本から学べる。

 

これだけシリーズは、図や表が多く初学者にとって学びやすい構成となっています。

(特に電験2種用のテキストで、ここまで簡素化された参考書は非常に少ない。)

 

注意ポイント

これだけシリーズのみで法規科目合格は非常に厳しいので注意すること。あくまでも補助教材の位置付け。

 

3.過去問マスタ(3周目)及びこれだけシリーズ(2周目)同時進行

 

過去問マスタ解きながら、これだけシリーズで知識の補填を行っていきましょう。

 

この段階に来ると、「得意」と「苦手」がはっきり分かれてくると思います。

 

今後の復習を効率化するために下記2点を行って下さい。

①間違えた問題にチェック

②暗記が必要な箇所(重要な表など)に付箋

 

過去問マスタ(3周目)及びこれだけシリーズ(2周目)が完了した時点で、苦手分野については今一度復習するようにして下さい。

 

験1週間前を目途に、まだ暗記できていない分野については集中して覚えていくようにしましょう。

 

4.過去問題演習

 

最後の仕上げは過去問題を年度毎に解いてみましょう。

 

過去問マスタで一度見たはずの問題でも、年度別に解いていくと間違えてしまう所がいくつかあるはずです。

(過去問マスタは分野別に問題が並んでいる。)

 

苦手分野を浮き彫りにして、過去問マスタ及びこれだけシリーズで再度復習するようにしましょう。

 

過去問題演習

電気技術者センターHP

2021年版 電験2種模範解答集(電気書院)

 

節約したい方は電気技術センターHPで過去問チェックすることをお勧めします。

 

電験2種参考書

(電気書院の過去問題集)

 

 

その他

 

法規科目は暗記が最重要となります。

 

ポイント

知識の定着度=インプット×アウトプット

 

隙間時間を上手く使いながら、インプット及びアウトプットの回数を増やすようにしましょう。

 

おすすめ学習方法

・過去問サイトで移動中にインプット

・いつでもアプリでアウトプット

 

電験2種は一次試験4科目+二次試験2科目と分量が多いので、隙間時間の有効活用は非常に大切です。

電験二種三種攻略サイトおすすめ4選

 

NGな勉強方法

 

私が考えるNG学習方法について紹介します。

 

NG学習方法

  • 過去問題集(年度別)で学習
  • 規定集から入る

 

①過去問題集(年度別)で学習

 

年度別の過去問題集で学習を進めていくことは、あまりオススメしません。

 

なぜなら、私がこの方法で1年目返り討ちにあったからです。

1年目受験記はコチラ→電験二種科目合格までの学習フロー[過去問得点率記載]

 

年度別で法規を解いていくと、似たような数字や用語が混雑してしまい学習効率が非常に悪いです。

 

テーマ別に学べるで学習することを強くオススメします。

 

②規定集から入る

 

「法規の学習=条文を読む」というイメージを持っていませんか。

 

業界を広く知る上では重要かもしれませんが、試験で受かるためには出題される範囲を確実に抑えることが重要です。

 

もちろん時間的に余力があり+αで条文まで目を通すことは合格可能性を高めることに繋がるかもしれませんが、基本的にはそこまで余裕ない方が多いかと思います。

 

まずは過去問演習を通して、頻出箇所をチェックしましょう。

 

まとめ

ポイント

  • 法規対策はとを周回でOK
  • 全体像→ポイントチェックのイメージを大切に!
  • 知識の定着度=インプット×アウトプット
  • 隙間時間は有効活用

 

法規は1番後回しにされがちな科目ですが、案外その法規に足元をすくわれる人は多いです。

 

やはり電験は全体的な学習量が多もあり、法規の学習に十分な時間を割けないことが落とす一番の要因です。

 

「法規の学習方法に迷っている」という方は、是非私の学習方法を参考に取り組んでみて下さい。

 

↓電験2種一次試験学習方法

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