機械(1次試験) 電験 電験1種

【電験1種過去問(2020年度)】一次試験機械問2

 

【電験1種一次試験(2020年度)】機械 問2

 

分野

直流遮断機

 

問題

問2 次の文章は、直流遮断器に関する記述である。文中のに当てはまる 最も適切なものを解答群の中から選べ。

 

交流遮断器では交流の周期的な電流の零点を利用して遮断するが、直流電流は 寄点を持たないので、直流を遮断する場合には意図的に電流に零点を作る必要がある。

 

直流電気鉄道で一般に用いられている定格電圧が3kV以下の気中直流遮断器は、電圧が低いので (1) を採用している。

 

 解答:(1)逆電圧発生方式  

 

本方式では、電流遮断時の電極間の直流アークをアークシュート内で伸ばし、この直流アーク電圧を (2) 以上とすることにより電流を零まで限流して遮断する。

 

 解答: (2)電源電圧

 

ただし、直流短絡故障等の大電流を遮断する場合に短絡電流が数十 ms 継続するため、 (3) やアークシュー トの損耗が激しく大電流遮断後の点検・保守を必要とする。

 

 解答:(3)電極接点部

 

1990 年代末ごろからは交流遮断器で実績のある (4) パルプを遮断部に用い て他励発振と組み合わせた直流遮断器が実用化されている。

 

 解答:(4)真空

 

この場合の遮断は、あらかじめ充電されたコンデンサを遮断部と並列に設け、遮断部の開極に合わせて充電しておいたコンデンサ電荷をリアクトルを通して放電させ、これにより発生する (5) を重畳することで、強制的に電流零点を作って遮断部のアークを消弧して 遮断する。

 

 解答:(5)振動電流

 

本方式の遮断器は、動作後の点検・保守が大きく軽減される特徴を持っている。

 

出典:電気技術者試験センター



-機械(1次試験), 電験, 電験1種