電気系難関資格「電気主任技術者(電験2種)」受験に向けて、どの参考書を使用するか迷われる方も多いと思います。
通信講座は値段が高いので、コストパフォーマンスが気になりますよね。
今回は技術講座専門のJTEX「挑戦!電験二種受験合格講座」について、実際に利用した私の経験をもとに解説していきます。
結論:通信講座には向き/不向きがあるので、あなた自身のタイプを見極めてから申し込みしましょう。
本記事の内容
- 技術講座専門のJTEX「挑戦!電験二種受験合格講座」の紹介
- 向き/不向きなタイプを解説
- 電験2種合格者が教える活用法
プロフィール
- 理系卒(電気電子系)
- サラリーマン(技術職)
- 2020年度電験2種合格
- 電験2種二次試験は一発合格
- 暗記→苦手(法規を一度落としてます。)
Contents
JTEX「挑戦!電験二種受験合格講座」の紹介
まずは今回紹介するJTEX通信講座の基本情報について確認していきましょう。
講座内容
技術講座専門のJTEX「挑戦!電験二種受験合格講座」の講座内容について紹介します。
ポイント
・一次試験及び二次試験に対応
・レポート課題あり
・テキスト5冊+二次試験用問題集1冊
・質問カードあり
一般的な通信講座と同じような内容となっており、
1.テキストで学習を進める。
2.理解度の確認度をレポート課題で解く。
3.(疑問があれば)質問カードで疑問解消
の順で学習を進めていきます。
注意ポイント
電験2種用通信講座では、一般的にweb/DVDを用いた映像授業が多いですが、JTEXは紙テキストのみで学習することになります。
講座の特色
- 応用力がグンとアップする、充実したテキストを使用。現場の知識を盛り込んだ、市販本では得がたい内容に加えて、洗練された演習問題を取り上げています。
「本文解説」→「例題・解説」→「章末問題」の段階を踏み、学習ステップが明確で自学自習しやすいテキストは高い評価をいただいています。
このテキストを繰り返し学習することで、応用力が着実に身につきます。- 豊富な指導経験と現場経験を持った講師陣が、総力を挙げて合格までの道のりをサポートします。
- 第二種電気主任技術者の資格取得をめざす方のために、試験合格までの実力を養成します。
- 重要事項の指摘、計算上のテクニック、誤解しやすい箇所のアドバイス等により、無理のない効果的な学習ができます。引用:JTEX公式サイト
一言でまとめると、「洗練されたテキスト」を売りにしている通信講座となります。
実際、電験2種取得済みの筆者から見ても、テキストの内容は非常に詳しく書かれており充実しています。
(テキストが詳しすぎるデメリットについても後述しています。)
私の独自観点でこの通信講座に点数をつけると次のようになります。
総合評価()
✅先述したようにテキスト内容が丁寧に書かれています。市販の参考書では公式のみ掲載されているような部分も、その式の導出過程や意味を丁寧に解説してくれています。
✅通信講座のレポート課題(計6回)を6ヶ月間で終える必要があるので、計画的に学習を進めることができます。
✅疑問点については質問カードで解消可能です。
全体的にまとまりのあるテキストですが、問題演習量は少ないと感じています。
通信講座には良質の問題が掲載されているとは言え、やはり問題演習を多めに行うことで合格が近づいてきます。
(もちろん手広く学習した結果、全てが中途半端だと本番に足元をすくわれてしまいますが。)
個人的には、電験2種合格するために下記分量には目を通しておいた方が良いと考えています。
一次試験→過去問10年分
二次試験→過去問平成7年以降の問題
従って、通信講座+αで過去問題集の購入が必要になります。
他講座との比較
他通信講座と比較していきましょう。
JTEX | TAC | e-DEN | |
価格(約) | 4.6万円 | 20万円弱 | 19万円弱(1次/2次セット価格) |
内容 | 1次/2次試験対応、テキストあり、レポート課題あり | 1次/2次試験対応、テキストあり、映像授業、レポート課題あり | 1次/2次試験対応、テキストあり、映像授業、 |
学習期間 | 6ヶ月 | 8~10ヶ月 | 記載なし |
お金に余裕があり映像授業が好きな人はTACやe-DENに向いているかと思います。
特にe-DENでは人気講師:不動先生の参考書を解説する形での講義映像となっており、実践的な演習を通して体系的に学べる点は◎です。
(私も不動先生のテキストは重宝しました。特に二次試験の対策)
映像授業を重宝しないかつ価格で選ぶならJTEXが一番オススメです。
先述したように+αで過去問題集の購入が必要になりますが、それでもトータルでかかるコストは圧倒的に安いです。
JTEX「挑戦!電験二種受験合格講座」に向いてる人/向かない人
JTEX通信講座の向き/不向きについて、先述した講座の特徴を踏まえ解説します。
向いている人
- 紙のテキストを用いた学習が好き。
- 公式等をしっかり理解したい。(丸暗記は嫌い)
- 時間をかけて電験の勉強をしたい。
- 市販参考書と併用して学習を進めていきたい。
- レポート課題にコツコツと取り組める。
- お金を節約したい。
特に電験に出てくる内容をしっかり原理から理解したい方には本当にお勧めです。
合格ラインに必要なライン+αの知識が身に付きます。
向いていない人
- 映像授業が好き。(紙テキストだと勉強がはかどらない。)
- 試験に合格できればOKな人。(細かい式の導出など興味なし。)
- 短期間での合格を目指している人。
- カラーテキストが好き。(JTEXのテキストは白黒です。)
試験に最短で合格したい人には、JTEXテキストは内容過多となります。
問題で問われるレベルを超える内容が記載されているため、深く理解できる=学習時間が膨大に必要となります。
すなわち時間的な余裕が無い方は、恐らくJTEXを読み込む前に試験当日が来てしまうリスクがあります。
ポイント
腰を据えて電験と向き合う人(2年計画など)には、JTEXはオススメ!
電験2種合格者のJTEX活用方法
実際に私がどのようにJTEXを活用したか紹介します。
使用方法
- レポート課題でやる気スイッチON
- 副読本として疑問点を解消するために活用
レポート課題でやる気スイッチON
「電験2種の申し込みしたけどやる気が出ない・・・。」
このような人は通信教育のレポート課題が良いアクセルになります。
実際、私も1年目は中々モチベーションが上がらず苦労しましたが、こちらのレポート課題締切のおかげで(半強制的に)学習をスタートさせることができました。
参考
ちなみにレポート課題は簡単な問題が多いので、これから学習を始める方でも調べながら十分に解くことができます。
どのような形であれ、学習を継続する環境を作ることは電験2種合格するために重要となります。
副読本として疑問点を解消するために活用
JTEXテキストは内容が充実しているので、「複雑な内容を理解する際の副読本」として大変役立ちました。
特に内容が難しい分野に関しては、JTEXで何度も調べながら理解を深めた記憶があります。
ポイント
全範囲を読破するには分量が多すぎるが、部分的に深く理解したい分野を集中学習するには◎
私の活用シーン(例)
・市販テキストの解説で理解できない問題について、JTEXテキストで学び理解した。(主に2次試験計算問題)
・電力科目の保護協調についてJTEXテキストで学習。
・制御科目の安定判別方法についてチェック。
もちろん受講期間内であれば、質問券を用いて疑問点を解決できる点もJTEXを申し込むメリットです。
まとめ
ポイント
JTEX「挑戦!電験2種受験合格」講座の特徴
- 紙のテキストを用いた学習が好き。
- 公式等をしっかり理解したい。(丸暗記は嫌い)
- 時間をかけて電験の勉強をしたい。
- 市販参考書と併用して学習を進めていきたい。
- レポート課題にコツコツと取り組める。
- お金を節約したい。
JTEXは市販テキストに比べると高いですが、内容の充実度はその分しっかりしています。
試験本番後に「うやむやな理解をしていたから、勘違いして解いてしまった・・・。」という苦い経験は誰にでもあるかと思いますが、
やはり原理を勉強するとそのような失敗は大幅に減ります。
残りの学習期間から逆算して、最短で合格できるように頑張っていきましょう。
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